ダークウェブモニタリングは必要？　メリットとデメリットを解説

ダークウェブモニタリングは必要？　メリットとデメリットを解説

漏洩し続ける企業情報

企業からの情報漏洩が止まりません。特に大企業では、個人情報や機密情報などの大量の情報を保有しているため、情報漏洩が発生した場合の被害が甚大です。以下に、近年の国内外の大企業における情報漏洩被害事例をいくつかご紹介します。

2023年５月：大手自動車メーカーが設定ミスにより大量の個人情報や映像などを含むデータが漏洩。

2023年１月：大手保険会社が不正アクセスによって、営業秘密や顧客情報を含む大量のデータが流出。

2022年10月：大手旅行代理店がアクセス権限の誤設定により、大量の個人情報が漏洩。

2020年3月：大手運輸会社が外部からの攻撃受けて、大量の顧客情報のデータが流出。

このように、日頃からセキュリティ対策を行っている大企業であっても不正アクセスによって情報漏洩が発生しているのがわかります。

どんな情報が漏洩しているのか？

漏洩した企業情報は、大きく分けて以下の2つに分類されます。

１．個人情報

氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号、パスワードなど

２．機密情報

営業秘密、顧客情報、財務情報、技術情報など

個人情報は、サイバー攻撃や不正アクセスによって流出するケースが多く、ダークウェブでは、これらの情報を用いたフィッシング詐欺やなりすましなどの被害が多数報告されています。機密情報は、企業の競争力を左右する重要な情報であり、ダークウェブに流出すると、企業の損害や顧客の被害につながる可能性があります。

具体的には、以下のようなものがダークウェブに流出した事例として報告されています。

●顧客の個人情報：クレジットカード番号、住所、電話番号、メールアドレスなど

●営業機密：新製品開発情報、販売戦略、顧客リストなど

●財務情報：決算情報、取引先情報、株価情報など

●技術情報：特許情報、製品設計情報、製造技術など

情報漏洩による影響

情報漏洩は、企業にとって大きな損害をもたらす可能性があります。情報漏洩による影響は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

１．金銭的損失

情報漏洩により、顧客や取引先からの信用を失い、売上や利益の減少につながる可能性があります。また、被害を受けた顧客や取引先から損害賠償を請求される可能性もあります。

２．社会的信用の低下

情報漏洩により、企業の社会的信用が低下する可能性があります。これは、企業のブランドイメージの低下や、株価の下落につながる可能性があります。

３．業務の停止

情報漏洩により、コンピューターやネットワークが停止し、業務に支障をきたす可能性があります。また、情報漏洩の対応に追われ、本来の業務に集中できなくなる可能性があります。

情報漏洩は、企業にとって深刻な問題です。企業は、情報漏洩のリスクを認識し、適切な対策を講じる必要があります。

ダークウェブ監視のメリットとデメリット

企業がダークウェブを監視するメリットとデメリットは、以下のとおりです。

●メリット
・　情報漏洩の早期発見

ダークウェブでは、個人情報や機密情報が売買されています。ダークウェブを監視することで、自社の情報漏洩を早期に発見し、被害を最小限に抑えることができます。

・　サイバー攻撃の予防

ダークウェブでは、サイバー攻撃に関する情報が流通しています。ダークウェブを監視することで、サイバー攻撃の兆候をいち早く察知し、被害を未然に防ぐことができます。

ダークウェブは、匿名性の高いインターネット空間であるため、企業や個人にとって大きな脅威となっています。ダークウェブの監視は、これらの脅威から自社を守るために有効な手段です。

●デメリット

 ・　技術的な難易度が高い

ダークウェブは、匿名性の高いインターネット空間です。自らダークウェブを監視するためには、高度な技術や専門知識が必要となります。しかし、ダークウェブ監視ツールを利用すれば安全かつ簡単に監視ができますし、ダークウェブ監視サービスを利用すれば自社に関する情報漏洩が発生しているかどうか確認してレポートしてくれますので手間がかかりません。

・　倫理的な問題に配慮が必要

ダークウェブを使うこと自体は違法ではありませんが、ダークウェブにある情報には違法な情報も存在しています。ダークウェブを監視する際には、それらの情報の取り扱い方など、倫理的な問題を理解したうえで使用する必要があります。

まとめ

ダークウェブ監視が不要と言うのは、現在の状況に目をつぶることと同じです。
見えにくいダークウェブだからこそ、メリットとデメリットを理解したうえで1度は確認しておくことが必要です。そして定期的に監視することで被害を最小限にとどめることができるのです。

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