あなたの会社の「古いソフト」は大丈夫?サイバー攻撃の「入り口」を塞ぐ基本中の基本

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    あなたの会社の「古いソフト」は大丈夫?サイバー攻撃の「入り口」を塞ぐ基本中の基本
    作成日時 25/11/20 (08:15) View 181



    実は、最も基本的で最も多くのサイバー攻撃の「入り口」となっている問題があります。それは、古いOSやソフトウェアを「使い続けている」という事実です。

    「まだ使えるから」「動いているから問題ない」という考えは、現代のデジタル環境においては非常に危険です。あなたの会社の情報漏洩や不正アクセスのリスクは、まさにその「古いソフト」の裏側で静かに高まっています。

    本記事では、なぜ古いソフトウェアが会社のセキュリティ対策において最大の弱点となるのかを分かりやすく解説し、いますぐ取り組むべき対策の基本を説明します。


    放置された「古いソフト」がサイバー攻撃の格好の標的となる理由

    古いOS(例:サポート切れのWindowsなど)や、長年更新されていない業務アプリケーションを使い続けることは、セキュリティの観点から見ると「玄関の鍵を開けっぱなしにしている」状態に等しいです。 

    1. 「セキュリティホール(脆弱性)」が修正されない

    ソフトウェアは人間が作るものであるため、初期の段階では必ず「セキュリティホール(脆弱性)」と呼ばれる、プログラム上の欠陥やバグが存在します。悪意のある第三者(ハッカー)は、このセキュリティホールを発見し、そこを足がかりにシステムへの侵入を試みます。

          新しいソフトウェア:開発元は、脆弱性が発見されるたびに、それを修正するための更新プログラム(パッチ)を速やかに提供します。

          古いソフトウェア(特にサポートが終了したもの):開発元によるサポートが終了しているため、新たな脆弱性が発見されても、それを修正するパッチは永遠に提供されません。

    この未修正のセキュリティホールは、ハッキングを試みる攻撃者にとって、「侵入し放題の裏口」となるわけです。 

    2. アンチウイルスソフトも万能ではない

    アンチウイルスソフトを導入しているから大丈夫、と考える企業は多いでしょう。しかし、アンチウイルスソフトは基本的に「既知のマルウェア(悪意のあるソフトウェア)」を検出・排除するためのツールです。

    攻撃者が、「ゼロデイ攻撃」と呼ばれる、まだ誰も知らない新しい脆弱性を利用した場合、あるいは、既存のソフトウェアの未修正のセキュリティホールを悪用した場合、アンチウイルスソフトではその侵入を完全に防ぎきれない可能性があります。

    根本的なセキュリティ対策は、アンチウイルスソフトだけに頼るのではなく、OSやアプリケーション自体に存在する脆弱性をなくすことなのです。


    致命的な被害を招く「パッチ適用」の遅れ

    脆弱性を修正するための更新プログラム(パッチ)は、セキュリティ対策における最も重要な盾となります。しかし、このパッチの適用を怠る「パッチ遅延」が、深刻な被害を引き起こすケースは後を絶ちません。 

    注意1:ランサムウェア攻撃の温床に

    近年、企業にとって最大の脅威となっているのがランサムウェアです。これは、システムやデータを暗号化し、その解除と引き換えに金銭を要求するマルウェアです。

    多くのランサムウェアは、古いOSやアプリケーションに存在する既知の脆弱性を悪用して企業ネットワーク内部に侵入します。特に、世界中で広く使われているIT資産管理ツールやサーバーOSの既知の脆弱性は、攻撃者によって集中的に狙われます。

    パッチが適用されていれば防げたはずの攻撃で、会社の事業が停止し、巨額の身代金や復旧費用が発生することは、決して珍しい話ではありません。 

    注意2:フィッシング攻撃との連携

    メールを介したフィッシング攻撃で、従業員が誤って悪質なリンクをクリックしてしまったとします。もし、その従業員が使用しているPCOSやブラウザが古いままなら、攻撃者はそのPCの脆弱性を足がかりに、簡単に社内ネットワーク全体へと不正アクセスを拡大させることができてしまいます。

    脆弱性を放置することは、個人情報保護の観点からも許されません。顧客データや機密情報の情報漏洩は、企業の信用を一瞬で失墜させ、法的な責任を問われる事態に発展します。


    セキュリティを守るための「基本中の基本」:ソフトウェア更新の徹底

    あなたの会社をサイバー攻撃から守るために、いますぐにでも徹底すべきは、「すべてのソフトウェアを最新の状態に保つ」というシンプルな原則です。 

    1. IT資産管理を徹底し、全ソフトウェアを可視化する

    何よりもまず、社内にあるすべてのIT資産(PC、サーバー、ネットワーク機器、インストールされているソフトウェア)を正確に把握する必要があります。

          どのPCが、どのバージョンのOSを使っているか?

          どの業務システムが、どのバージョンのミドルウェアで動いているか?

    IT資産管理ツールを導入し、「セキュリティパッチの適用状況」を定期的にチェックする体制を構築してください。「把握していない資産」こそが、セキュリティ対策における最大の盲点となり得ます。 

    2. パッチ管理を「ルーティン業務」に組み込む

    パッチの適用は「時間があるときにやる」作業ではなく、「必ず実行する」ルーティン業務として確立すべきです。

          クリティカルなパッチ(緊急性の高い脆弱性修正):公開後、数日以内の適用を目指す。

          通常のパッチ:月次や四半期など、定期的なスケジュールを決め、業務への影響を最小限に抑えつつ計画的に実施する。

    特にサーバー環境や業務システムへのパッチ適用は、システムの停止を伴う可能性があるため、事前にテスト環境で検証し、影響を把握してから本番環境に適用する手順を厳守してください。 

    3. サポート切れのシステムは「使用禁止」を原則とする

    開発元によるサポートが完全に終了したOSやアプリケーションは、原則として直ちに使用を停止し、新しいバージョンや代替システムへの移行を完了させてください。

    移行が困難な場合は、ネットワークからの分離、アクセス制御の強化、仮想パッチの導入など、代替のセキュリティ対策を講じる必要がありますが、これはあくまで暫定的な措置であることを認識してください。「移行」こそが、根本的な解決策です。


    まとめ

    古いソフトウェアは、あなたの会社をサイバー攻撃に晒す「開けっぱなしの裏口」です。ランサムウェアや不正アクセスによる情報漏洩の脅威から個人情報保護を果たすためにも、アンチウイルスソフトの導入だけでなく、OSやアプリケーションの定期的な更新、つまり「パッチの徹底適用」という基本中の基本を、会社全体のセキュリティ対策として最優先で実行してください。

    IT資産管理を徹底し、セキュリティホールのない強固な足場を築くことこそが、企業のデジタルな未来を守る唯一の方法です。

    「古いソフト」のメンテナンスは、「コスト」ではなく「未来への投資」である、という意識を全社で共有しましょう。

    あなたの会社のセキュリティ体制は、最新の状態に保たれていますか?この機会にぜひ、すべてのIT資産を再点検してみてください。

     



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